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「ゆくし」年、くる年-2014年

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

2013年はどんな年だったのか?

2013年という年を漢字で表すと「輪」だそうです。
しかし、何かしっくりこないものがありました。
プロ野球では統一球問題、飲食業界では一流ホテル・レストランの食材偽装問題。
政治に目を向けると猪瀬都知事の「5000万円借入」問題。
そして、沖縄では「普天間基地県外移設」を公約として当選した沖縄県選出自民党国会議員の公約撤回に加え、仲井真沖縄県知事の辺野古埋立て承認。仲井真県知事に言わせると「埋立ては承認するが、普天間基地の県外移設は主張する」「公約を撤回したわけではない」という、私の頭では到底理解のできない説明でした。
年末に聞いた、前泊博盛・沖縄国際大学教授の話では「『抑止力』を見た人はいない。抑止力は『ゆくし力』だ。」とのこと。沖縄の方言で「嘘」のことを「ゆくし」というのだそうです。
確かに10人くらい集まると、「幽霊を見た」という人は1人くらいはいるものですが、「抑止力を見た」という人はまだお目にかかっていません。
けれども「日米関係の強化は抑止力にとって必要」という理由で、特定秘密法、辺野古埋立てが、多くの市民の反対にもかかわらず強行されたのが、2013年です。
まさに、2013年は「嘘がまかりとおった年」、「ゆくし年」でした。

2014年はどんな年になるのだろう?

威勢のいい言葉や目先をくらますような言辞でコーティングされた「嘘」にごまかされず、「本質」を見抜き、「真実」を追究する目を持ちたいものです。
「本質」とは何だろう?「真実」とは何だろう?答えは簡単ではありません。
しかし、自分を生み育てた自然を守りたい、大切な肉親・友人を奪った戦争を二度と起こしたくないと、時には体を張って、叫び続ける人たちの声には心を揺さぶられるものがあります。
そこには、人としての本質があり、守るべき真実があるからではないのでしょうか。一人一人の真実を求める叫びが、大きな波動となり、いずれはこの社会を覆っている「虚像」を打ち砕いてくれると信じています。
2014年、少しでも「真実」に近づくことができる年にしたいものです。

 

 

 

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