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2013-04

とてもうれしいことがありました!

先週4月18日(木曜日)午前10時、高知地方裁判所第4号法廷。
私の依頼者が「主文 被告人らはいずれも無罪」の判決を受けることができました。

昨年秋から高知で担当していた事件についての判決が言い渡されました。

この事件は、ことの実態を裁判所に正しく理解してもらうことに力を注ぎました。

本当に裁判体に恵まれました。公平で、能力の高い裁判官ばかりでした。

裁判長は、若くして裁判長になった、とても頭のよい方でした。
私が言うのも変ですが、とてもよく勉強しているし、自分の頭で考えているし。
だから、訴訟指揮もてきぱきとし、自信にあふれていました。

右陪席も、これまた優秀な方でした。
鋭い補充尋問で、証人が答えに窮する場面が何回かありました。
冒頭陳述(担当したのは私ではありません)で、「本当はこういうことがあったのです」ということを
正しく伝えることができたからだと思います。

左陪席も、同じくでした。
あの裁判長と右陪席と合議体を組める幸運にめぐまれ
自由な発想で、するどい質問をしておられました。
それに、ほれぼれする声でした。

裁判体に感謝したいと思います。
裁判長と右陪席は4月に異動されていたので
被告人や弁護人や傍聴席の喜びの様子を
直接見ていただけなかったことが、残念ですが
きっと左陪席裁判官からお聞きになっていることでしょう。

その夜は、依頼者をこれまで支援し、応援してくださっていた方々と
おいしいお酒を飲みました。
あれだけたくさんの、うれしい顔に囲まれて
弁護団みんな、とても幸せでした。
弁護士冥利に尽きるというものでした。

刑事事件の弁護をしていますと
いつも砂をかむようなしんどい思いをすることばかりです。

「何でそんなことを依頼者から言われなあかんねん!」と
半分ノイローゼになりそうなこともあります。

けれど、今回は、一度もそういう思いをしたことがありませんでした。
いつも私たちの弁護活動を感謝してくれて、ますます「頑張らなくては!」と思っていました。

高知の弁護士さんたちも、みな、優秀で、誠実で、頑張る方ばかりでした。
私もその姿勢に見習い、頑張りました。苦しいときも、助けていただきました。
とてもよい役割を、分担させてもらったと思っています。

けれど、主文を聞くまでは、本当にどきどきでした。
何日か前からは、早く目が覚めてしまうし・・・・・。
宣告直前のカメラの撮影時に脈拍を数えていたら、110/分くらいになっていました。

主文を聞いたときは、本当にうれしかった~~。ほっとしました。

さあ、次は、
昨年11月6日に、とてもとても残念な地裁判決を受けてしまった大阪の事件について、
控訴趣意書の提出期限が待っています。
また、頑張らなくては!!

2013/4/23

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