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2019-04-09

合同会社APS

出会い系サイトというと、下心のある中年男性が、女子高生やお金の欲しい主婦と出会いを作る場と思う方も多いのではないでしょうか。(すいません、わたしは、1年くらい前まではそう思っていました。)

まあ、そういう出会い系サイトもあるかもしれないのですが、実際は、お金をあげると言って課金させるものが多くあります。被害に遭われるのは男性だけでなく、女性も多いようです。

私の依頼者も、副業サイトを見ていて、悩み相談にのるだけで30万円支払いますというものを見つけます。早速、相談に乗ることになったのですが、なぜ、か、相談は「合同会社APS」の運営する出会い系サイトを使わなければなりませんでした。サイト内のメールで相手(実はサクラなのですが)の簡単な相談に乗り、いざ、報酬の支払いとなって、相手に自分の銀行口座を伝えたのです。しかし、相手からは個人情報が全部「****」なっていて、「個人情報は優良会員にならなければ交換できない」とサイトからのお知らせで書いてあると言ってきたのです。依頼者がサイトに問い合わせると、数万円払えば優良会員になれるということでした。そこで、ポイントを数万円分買って支払います。ところが、今度は個人情報の交換には別に費用が掛かるといわれるのです。また、数万円を支払います。ところが、それで終わりではありません。サイトが指定するパスワードを相互に入力してそれが一致しなければならないと言ってくるのです。それが、「【0809l】」の文字記号を入力しろと言うものなのですが、相手と一致しません。たとえば、①、【】を入力しないと、【】も記号なのに入力していないから間違っている、②、最後のlは「エル」なのに「アイ」を入力したので間違っている。③、それでも合わせてくる人に対しては「相手が間違えた」と言ってくるのです。相手はサクラですから言いたい放題です。当然、依頼者も間違っているといわれます。

パスワードを間違えると、今度はセキュリティを解除する費用、また、パスワードを交換する費用などといって、次から次へと費用を要求するのです。

途中で止めれば良いと思われるかもしれませんが、メールのやり取りをしている相手はサクラなので、「自分は間違えていないのに、間違えたのはあなただ」と責めたり、「いっしょに頑張りましょう」と仲間を装ったり、「あとで、費用は謝礼と一緒に払います」といって費用を負担させないように言ったりして、支払うように仕向けます。ちなみに、私の依頼者の相手は「尾関」と名乗っていましたが、他にも「尾関」と名乗るサクラに騙された人も多くおられるようです。

そして、最後に、M法律事務所から和解契約書が送られてきて、署名して返送すれば1万円返金すると言ってくるのです。これに署名させることで、残りの請求をさせないようにするのです。

ところで、この件でも、内容証明郵便を出しましたが、上記M法律事務所のN弁護士から、「合同会社APS」を説得しないといけないので、根拠資料を出してくださいといわれました。しかし、その前に、こちらから連絡した時点でサイト内のメールは見ることが出来ないようにしてからの連絡でした。

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